2026年版・7-7

基礎-7 施工管理の土台:4大管理と工事の進め方の一問一答

1級建築施工管理技士「最初に覚える土台知識」から、基礎-7 施工管理の土台:4大管理と工事の進め方に関する4択問題を10問。「答えと解説を見る」を開くと、正解とその理由がその場で読めます。会員登録は不要です。

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問題

上から順に解いてみてください。答えは各問の下で確認できます。

問17-7

施工管理における4つの管理(4大管理)の組合せとして、正しいものはどれか。

  • ①品質管理・原価管理・工程管理・安全管理
  • ②品質管理・原価管理・工程管理・環境管理
  • ③品質管理・労務管理・工程管理・安全管理
  • ④設計管理・原価管理・工程管理・安全管理
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正解 ①品質管理・原価管理・工程管理・安全管理
解説
施工管理の柱は、品質管理、原価管理、工程管理、安全管理の4つです。それぞれの頭文字からQCDSと呼ばれることもあります。近年はこれに環境管理を加えて5大管理と説明することもありますが、基本の枠組みはこの4つです。

大切なのは、4つが互いに引っ張り合う関係にあることです。工期を短くすれば原価が上がり、安全がおろそかになりやすい。品質を上げれば手間が増えて工程が延びる。どれか一つを最適にするのではなく、四つの折り合いをつける判断こそが施工管理です。1級の設問は、この「折り合いをどうつけるか」を問う形で出題されます。
他の選択肢について

・環境管理を含むもの:環境管理も重要ですが、伝統的な4大管理には安全管理が入ります。
・労務管理を含むもの:労務管理は原価管理や安全管理と関わりますが、4大管理の一つには数えません。
・設計管理を含むもの:設計は施工者の管理項目ではなく、4大管理には品質管理が入ります。
問27-7

工程と原価の一般的な関係について、正しいものはどれか。

  • ①速めれば速めるほど原価は下がり続ける
  • ②速すぎても遅すぎても原価は高くなる
  • ③遅らせれば遅らせるほど原価は下がる
  • ④工程の速さと原価には関係がない
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正解 ②速すぎても遅すぎても原価は高くなる
解説
工程と原価の関係は、下に凸の曲線で表されます。ゆっくり施工すると仮設や現場管理などの固定費が長く掛かって原価が上がり、逆に極端に速めると残業や応援、機械の増設で直接費が急増して原価が上がります。その中間に原価が最も小さくなる点があり、この施工速度を経済速度、そのときの工期を最適工期と呼びます。

この考え方は、工期短縮を検討するときの土台になります。ネットワーク工程表でクリティカルパス上の作業を短縮していくと、ある段階から費用の増え方が急になります。どこまで縮めるのが得かは、1日短縮するために増える費用(費用勾配)を作業ごとに求め、値の小さい作業から順に縮めていくことで判断します。「速ければ速いほど安い」という直感を捨てることが第一歩です。
他の選択肢について

・速めるほど下がり続ける:一定以上速めると直接費が急増して原価は上がります。
・遅らせるほど下がり続ける:遅らせると間接費が積み上がって原価は上がります。
・関係が認められない:工程と原価は密接に関係し、最適工期という考え方の根拠になっています。
問37-7

各種の工程表の特徴について、正しいものはどれか。

  • ①ネットワークは全体の進捗率が分かる
  • ②バーチャートは作業の前後関係が分かる
  • ③ネットワークは作業の前後関係が分かる
  • ④曲線式は個々の作業の日程が最も分かる
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正解 ③ネットワークは作業の前後関係が分かる
解説
工程表にはそれぞれ得意なことがあります。ネットワーク工程表は、作業の前後関係を矢線と結合点で表すため、どの作業がどの作業を待っているのかが明確で、全体の工期を左右するクリティカルパスを求められます。重点的に管理すべき作業がはっきりする点が最大の長所です。

一方、バーチャート工程表は各作業の開始と終了を横棒で表すため、見た目が分かりやすく作成も容易ですが、作業同士の関連は表しにくいものです。曲線式工程表(Sカーブなど)は出来高の累計を曲線で表し、全体の進捗状況の把握に向きます。「関連はネットワーク、日程はバーチャート、進捗は曲線」と役割で覚え、実務では併用します。
他の選択肢について

・ネットワークが進捗率を読み取りやすい:全体の進捗の把握は曲線式工程表が得意です。
・バーチャートが相互関係を明確に表す:作業の相互関係を表すのはネットワーク工程表です。
・曲線式が開始日と終了日を正確に表す:個々の日程を読み取るのはバーチャート工程表が向きます。
問47-7

総合施工計画書について、正しいものはどれか。

  • ①工事の完了後に工種ごとの手順をまとめる
  • ②設計者が作成し施工者に指示するための書類
  • ③発注者が作成し監理者の承認を受ける書類
  • ④着工前に施工者が全体の基本方針をまとめる
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正解 ④着工前に施工者が全体の基本方針をまとめる
解説
総合施工計画書は、工事の着手に先立って施工者が作成する、工事全体の基本方針を示す計画書です。現場の組織編成、施工方針、主要な工法の選定、仮設計画、工程の大枠、安全衛生や環境への配慮、品質管理の方針などをまとめます。

その下に、工種ごとの具体的な作業手順や管理値を定めた工種別施工計画書(施工要領書)が続きます。総合施工計画書は工事の全体像を示す地図、工種別は各区間の詳細な道順、という関係です。いずれも施工者が作成し、監理者の承認や確認を受けて運用します。着工前に方針を固めておくことが、後の手戻りを防ぎます。
他の選択肢について

・完了後にまとめて作成する:着手に先立って作成し、施工の指針とするものです。
・設計者が作成し施工者に指示する:作成するのは施工者で、設計者の指示書ではありません。
・発注者が作成する:発注者ではなく施工者が作成します。
問57-7

品質管理におけるPDCAサイクルの順序として、正しいものはどれか。

  • ①計画→実施→検討→処置
  • ②計画→検討→実施→処置
  • ③実施→計画→処置→検討
  • ④検討→計画→実施→処置
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正解 ①計画→実施→検討→処置
解説
PDCAは、Plan(計画)、Do(実施)、Check(検討・確認)、Act(処置)の頭文字です。計画を立てて実行し、結果を確かめ、ずれがあれば手を打って次の計画に反映する、という輪を回し続けます。

品質管理で大切なのは、最後のAが次のPにつながる点です。不具合が出たときに、その場を直すだけで終わらせず、原因を取り除いて手順や基準を改める。ここまでやって初めて同じ不具合が繰り返されなくなります。1級では、検査で不合格になったときの是正処置と再発防止という形で問われます。
他の選択肢について

・計画→検討→実施→処置:実施の前に検討が来ており、順序が入れ替わっています。
・実施→計画→処置→検討:計画が最初に来る点が守られていません。
・検討→計画→実施→処置:起点は計画であり、検討は実施の後に置かれます。
問67-7

品質管理の考え方について、正しいものはどれか。

  • ①工程でつくり込むより検査で選別する
  • ②検査で選別するより工程でつくり込む
  • ③要求品質を大きく上回るよう管理する
  • ④すべての項目に労力を均等に配分する
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正解 ②検査で選別するより工程でつくり込む
解説
品質管理の基本は「品質は工程でつくり込む」という考え方です。作ってしまってから検査で選別するのでは、手戻りの費用と時間が大きく、コンクリートのように後から直せないものも多いためです。

あわせて重要なのが重点指向です。すべての項目に同じ労力をかけるのではなく、品質への影響が大きい項目や不具合の発生しやすい工程に管理の重点を置きます。パレート図で「上位のわずかな要因が全体の大半を占める」ことを確かめてから対策を打つのは、この考え方の表れです。また、要求品質を大きく上回る過剰な品質は、原価と工程を圧迫するため適切とはいえません。
他の選択肢について

・完成後の検査を重視する:手戻りが大きく、建築工事では後から直せない部分も多くなります。
・要求品質を大きく上回る:過剰品質は原価と工程を圧迫し、管理として適切ではありません。
・すべてに均等に労力を配分する:重点指向により、影響の大きい項目に労力を集中させます。
問77-7

QC七つ道具のうち、原因と結果の関係を整理するために用いられる図はどれか。

  • ①パレート図
  • ②ヒストグラム
  • ③特性要因図
  • ④散布図
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正解 ③特性要因図
解説
特性要因図は、結果である特性を右端に置き、そこに影響する要因を魚の骨のように枝分かれさせて整理する図です。形から魚の骨図とも呼ばれます。要因を人・機械・材料・方法などの区分でもれなく洗い出し、対策を検討する場面で使います。

他の道具も役割を押さえましょう。パレート図は不具合を件数の多い順に並べて重点項目を見つける図、ヒストグラムはデータのばらつきの分布を柱状に表す図、散布図は2つの量の相関を点で表す図です。ほかに管理図、チェックシート、層別があります。「原因を探すなら特性要因図、優先順位を決めるならパレート図」と対で覚えると使い分けられます。
他の選択肢について

・パレート図:件数の多い順に並べて重点項目を絞る図で、原因の整理には向きません。
・ヒストグラム:データの分布とばらつきを見る図です。
・散布図:2つの量の相関関係を調べる図です。
問87-7

建築工事の一般的な施工順序として、正しいものはどれか。

  • ①土工事・地業工事→仮設工事→仕上工事→躯体工事
  • ②躯体工事→仮設工事→土工事・地業工事→仕上工事
  • ③仮設工事→躯体工事→土工事・地業工事→仕上工事
  • ④仮設工事→土工事・地業工事→躯体工事→仕上工事
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正解 ④仮設工事→土工事・地業工事→躯体工事→仕上工事
解説
建築工事は、仮囲いや仮設事務所などの仮設工事から始まり、根切りや山留めなどの土工事と杭や地業の工事、続いて鉄筋・型枠・コンクリートや鉄骨の躯体工事、最後に防水・左官・建具・内装などの仕上工事へと進みます。

この順序は単なる並びではなく、後戻りができないという性質を持っています。躯体が立ち上がってから基礎をやり直すことはできません。だからこそ着工前の施工計画が決定的に重要で、地盤調査の結果、敷地の条件、揚重の計画といった前提を先に固めます。1級の施工管理法は、この「先に決めておくべきこと」を問う出題が中心です。
他の選択肢について

・土工事の後に仮設工事:仮囲いなどの仮設は工事の安全確保のため最初に行います。
・躯体工事が最初に来るもの:躯体は基礎や地業ができてから施工します。
・躯体工事の後に土工事:土工事と地業は躯体に先立って行います。
問97-7

建築工事における仮設工事の説明として、正しいものはどれか。

  • ①工事のために設け完成後に取り払う設備
  • ②完成後もそのまま建物の一部として残る
  • ③発注者が用意して施工者に貸し出す設備
  • ④設計図書に必ず数量が示される本体工事
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正解 ①工事のために設け完成後に取り払う設備
解説
仮設工事とは、工事を安全かつ円滑に進めるために一時的に設け、工事が終われば取り払うものをつくる工事です。完成した建物には残らないため、一見すると目立ちませんが、工期・原価・安全のすべてを左右する施工計画の要になります。

仮設は二つに分けて考えます。現場事務所、作業員詰所、仮設の電気や給排水、仮囲いなど、工事全体に共通して必要になるものが共通仮設です。足場、養生、墨出し、揚重設備など、特定の工事の施工に直接必要になるものが直接仮設です。共通仮設の費用は工事の期間に応じてかかるため、工期が延びればそのまま増えます。工期が延びると原価が上がる理由の中心が、ここにあります。
他の選択肢について

・建物の一部として残る:完成後に残るものは本体工事で、仮設工事ではありません。
・発注者が用意して貸し出す:仮設は原則として施工者が計画し、自ら用意します。
・設計図書に数量が示される本体工事:仮設の内容は施工者が施工計画のなかで決めるのが原則です。
問107-7

ネットワーク工程表で、全体の工期を決めることになる一連の経路を何と呼ぶか。

  • ①トータルフロート
  • ②クリティカルパス
  • ③ダミー
  • ④最早開始時刻
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正解 ②クリティカルパス
解説
ネットワーク工程表では、作業の前後関係を矢線と結合点で表します。開始から終了までにはいくつもの経路ができますが、そのうち所要日数の合計が最も長い経路がクリティカルパスで、全体の工期はこの経路の長さで決まります。

クリティカルパス上の作業には余裕時間がまったくありません。そのため、ここが1日遅れれば工期がそのまま1日延びますし、逆に工期を縮めたいときもこの経路の作業を短縮しなければ効果が出ません。どの作業から手をつけるかは、1日短縮するために増える費用を作業ごとに求め、値の小さいものから順に縮めて判断します。重点的に管理すべき作業がはっきりすることが、ネットワーク工程表の最大の長所です。
他の選択肢について

・トータルフロート:その作業に許される最大の余裕時間のことで、経路の名前ではありません。
・ダミー:作業の前後関係だけを示す、所要時間がゼロの矢線をいいます。
・最早開始時刻:その作業を最も早く始められる時刻のことで、経路の名前ではありません。

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※本ページの問題・解説は、生成AI(人工知能)を活用して作成しています。

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